矯正歯科

当院でお子さんの矯正治療を希望される保護者の方へ

近年、生活環境や食環境の変化から顎の発達が十分でないために、うまく歯が並んでいない子どもたちが多く見られるようになりました。そこで当院では「顎の発達」という根本にアプローチし、成長する顎をコントロールして顎を正しく拡げて歯を並べる「床矯正」という方法で矯正治療を行なっています。

床矯正を始める時期は、上下の前歯4本の永久歯が生えてくる小学校1~2年生が最適です。まず前歯4本をきちんと並べる治療から始めます。最初は1カ月に1回程度の来院で、順調に行けば1年~2年で前歯4本が並びます。その後は3~4ヶ月に1回の頻度で来院してもらい、乳歯が永久歯にうまく生え代わるかチェックを続けます(必要があれば再度拡げます)。すべての歯が永久歯に生え代わるのは中学1年くらいですので、治療期間は永久歯を待つ期間も含めて5~7年と長期になります。

一方、矯正という言葉で一般的にイメージされる「ブラケット矯正(ワイヤー矯正)」では、顎を拡げることもありますが、「床矯正」に比べると歯を抜いてできたスペースに歯を並べる治療が多くなります。顎の成長が悪い場合、上下各2本、合計4本の永久歯(第一小臼歯)を抜くことになります。またブラケット矯正の治療期間は床矯正の半分で済みますが、治療費は床矯正の2倍近くかかり、治療開始時期も小学校高学年ごろ(永久歯が全て生え代わってから)になります。

当院が推進してきた「床矯正」は、身体が発育する力を利用するために長期の治療期間が必要です。院長は2024年に70歳を迎えますが、これからも永く治療を続けていくために、床矯正の担当を副院長へと徐々に移行して引き継ぎを進めております。しかしながら、すでに多くの矯正患者さんを治療している中で、新たに受付できる枠には限りがあります。大分県下には当院のように床矯正を行う歯科医院はあまりないため遠路来院される患者さんも多いのですが、新規の受付については「できるだけ早い時期からの予防と治療」を診療方針に、以下の条件をご承諾いただける患者さんについてのみ治療をお引き受けします。院長の監修のもと、引き続き床矯正治療を継続してまいりますので、どうぞ、ご了承ください。

 

<治療対象について>
1、 中学生の間に治療が終わる、治療が難しくない子どもさん
  (治療期間目安3年〜5年程度)
2、医師の指示する装着時間を守って装置を付けることができる子どもさん
3、フッ化物洗口(フッ素うがい)を継続し、むし歯の予防に取り組める子どもさん

<費用について>
・治療開始時に初期費用として10万円(消費税別)をお支払いいただきます。 

・医師の指示する時間装置を付けることができ、半年間順調に顎を拡げることができたら、そのまま治療を継続します。その際に残りの30万円(消費税別)をお支払いいただきます。(こちらは分割可能です)。※ 医療費控除を利用したい方については、一度に全額お支払いした方が有利です。ご利用の方はご相談ください。

・来院時(1~2ヶ月に1回)に矯正装置の調整費として2,000円(消費税別)いただきます。ただし、同時に保険治療がある場合は、そちらでいただくことがあります。

・床矯正では一本一本の歯を細かく動かすことはできません。それができるブラケットを部分的に用いた矯正をご希望される場合には、別途追加料金が必要になることがあります。

<その他の注意事項>
・歯並びが良くなっても、むし歯ができては元も子もありません。当院はむし歯予防法として家庭でのフッ化物洗口(フッ素うがい)を必須としております。フッ化物洗口が継続できないお子さんについては、途中でも治療をお断りします。その際は、治療費の返金はありません。

・床矯正はブラケット矯正と異なり、本人が自主的に装置を付けてくれないと治療が進みません。医師の指示する時間装着できない場合は、途中でも治療をお断りします。この場合も、治療費の返金はありません。

・万一、不慮の事情等で院長が矯正治療を続けられなくなった場合は、副院長が続けて行いますが、患者さんの症例によってはその後の治療が難しい場合があります。その際は治療費の一部をお返しいたしますが、その後の治療を続けてくれる歯科医院については、ご自分でお探しいただきます。(※ 理由:当院の矯正治療費は、他院と比べかなり安価です。そのため、当院から同額費用での他院へのご紹介は致しかねますので)

矯正治療について

戸高歯科医院では、予防と並行して、歯並びを治療する矯正(きょうせい)を積極的に行っています。
現在、新規では小学生以下の方のみ、お受付しています。

矯正治療には大きく分けて床(しょう)矯正とブラケット矯正の2つの方法があります。

床矯正装置

床矯正装置

床矯正装置

床矯正装置

 

 

 

 

 

 

 

 

床矯正は、小学校一年生頃(もっと早い場合もある)から、入れ歯の形をした取り外しのできる装置を使ってあごを少しずつ広げて歯を並べていく方法です。

ブラケット矯正は、永久歯が大体生えそろった小学校高学年頃から中学・高校にかけて、 一本一本の歯に針金を付けて並べる方法です。

 当医院では、前者の床矯正を中心に治療を行っています。床矯正はブラケット矯正と比べ、以下のような利点・欠点があります。

利点

  • 取り外しができるので痛い時や都合の悪い時には外すことができる
  • 外して歯みがきができるのでむし歯になりにくい
  • 見た目もあまり気にならない
  • 痛みが少ない
  • ブラケット矯正よりも費用が安い

欠点

  • 取り外しができるため、本人が頑張って装置を使ってくれないとうまくいかない
  • 成長に合わせてあごを広げていくため、子どもの時には大変有効な治療法だが、成人になるとできない場合がある
  • 1本1本の歯を細かく動かすことはできない

矯正治療は治療期間も長く、健康保険が使えないため、高額の費用がかかります。どちらの方法で行うにせよ、セカンドオピニオン(複数の医療機関で相談すること)も含め、じっくり説明を受け十分納得された上で治療を始めることをお勧めします。

治療費用について

矯正治療の費用は健康保険は使えません。すべて自費で、以下に示す相談料+診断料+矯正料+調整料および必要に応じて修理料の合計額(消費税別途)になります。費用のお支払いについては分割に応じますので、受付にてご相談ください。

相談料

当医院の矯正治療について全般的なお話をします。また治療費の目安をお知らせします。矯正を実施する/しないに関わらず相談料として2,000円かかります。

診断料

さらに詳しい説明や、費用の詳細については、歯型とレントゲン写真が必要です。歯型とレントゲン写真の費用(診断料)として5,000円かかります。

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矯正料

装置代込みで、400,000円です。

歯を動かす床矯正装置は、大きく2種類あります。

  • 拡大装置を使った場合

当医院で作製する装置で、1週間でできあがります。

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  • SH装置を使った場合

特殊な装置です。東京の技工所に外注するため、出来上がるまで4週間かかります。

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いずれも、使い方が悪くて壊れた場合は、装置を作り直すのに1万円から3万円かかります。

調整料

矯正装置を適時合わせていく料金として、毎月2,000円かかります。

修理代

治療途中で装置を修理したり、ネジを追加したりした場合などには、その都度1万円から3万円かかります。

治療の流れ

矯正治療の流れは以下の3ステップで進みます。

  1. 装置で動かす期間
  2. 装置を入れたまま永久歯が出るのを待つ期間(半年〜2年)
  3. マウスピースやワイヤーで固定する期間

<流れの例>
・治療開始〜2年目:動かす期間
・2年目〜3年目:永久歯を待つ期間
・3年目〜5年目:固定する期間

治療症例

【小学校4年生女児 】拡大装置

「出っ歯」が気になり来院。「できる範囲でお願いします」とのことでした。

難易度 ★★★☆☆  /治療期間 5年  /装置の数 3個 

治療前

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【中学2年生男子】SH装置

小学校の頃から出っ歯で悩む。中学生になって来院。
難易度 ★★★☆☆  /治療期間 3年  /装置の数 2個 

治療前

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3年後

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